Web集客にはどんな方法があるのか?基礎知識とそれぞれの違いを分かりやすく解説!

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ホームページを作ったけれど、思うように集客ができず問い合わせや売上が少ないことでお悩みではありませんか?

多くの制作会社や経営者は、作る事に重点を置いている傾向があります。ホームページは作る事よりも作った後「どう集客するか」「どう運用するか」「どう成果を上げるか」の方が極めて重要です。

この記事では、「どう集客するか」を理解するための基礎知識として、Web集客にはどのような方法があるのかを分かりやすく解説します。

Web集客とは

Web集客とは、インターネットを活用して行う集客方法のことです。

集客には検索サイトからの流入、広告からの流入、SNSからの流入など種類は様々です。まだインターネットが普及する前はチラシ配布などの紙媒体で集客を行うことが一般的でしたが、現在ではインターネットを使った情報収集は当たり前のことであり、業種や規模を問わずWeb集客を取り入れることは企業経営では常識となりました。

従来の紙媒体での集客とWeb集客の違いは何でしょうか?色々ありますが、例えば新聞折込みチラシ、ポスティング、雑誌広告などは必ず広告費用がかかります。一方、Web集客にはリスティング広告のように費用がかかるものもありますが、検索サイトからの集客は無料でできます。

それぞれのメリット・デメリットや違いなどを含めてWeb集客の解説をさせていただきます。

Web集客の方法

今回は代表的なWeb集客として以下の5種類の方法を解説します。

  • 検索サイトからの集客(SEO対策)
  • Googleマップからの集客(MEO対策)
  • リスティング広告からの集客
  • ディスプレイ広告からの集客
  • SNSからの集客

検索サイトからの集客

GoogleやYahoo!などの検索サイトでの、オーガニック検索(自然検索)からの集客は費用が一切かかりません。この検索サイトからのWEB集客を増やす施策のことを、「SEO対策」と言います。

SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」とも言われます。業種や地域性によっては競合が少なく、SEO対策をしなくても上位の検索結果に表示されてある程度の集客はできます。しかし競争が激しい業種や地域では、継続してSEO対策を行いホームページの価値を高め続けなければ厳しい競争に勝つことはできません。

SEO対策をすることで、ユーザーにとってメリットのある良質なコンテンツ(ページ)が増えてホームページの品質が高まります。その結果Googleに評価され、キーワードの検索順位が上昇しオーガニック検索からのWeb集客が拡大して見込みユーザーをホームページに呼び込むことができます。

SEO対策をより詳しく解説した関連記事がありますので興味のある方はご覧ください。

Googleマップからの集客

Google検索で「業種名+地域名」や「サービス名+駅名」等のキーワードで検索した場合にGoogleマップ枠の上位3位以内に表示され、そこからの集客も費用がかかりません。このGoogleマップからの集客を増やす施策のことを「MEO対策」と言います。

MEO対策とは「Map Engine Optimization」の略で「Googleマップエンジン最適化」とも言われます。飲食店・小売店・サービス業などの店舗ビジネスをされている方にはMEO対策を行うことをお勧めします。

理由は、地域名や駅名の入ったキーワードで検索する人の目的意識は明確ですので、もし上位3位以内に表示されれば高い確率であなたのお店に来店することになります。

MEO対策をより詳しく解説した関連記事がありますので興味のある方はご覧ください。

リスティング広告からの集客

リスティング広告とは、検索連動型広告やPPC広告(Pay Per Click)とも呼ばれ、広告がクリックされると費用が発生します。GoogleやYahoo!の検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに関連した広告を掲載する広告手法のことです。

キーワードはオークション形式で、高い単価を設定した広告から上位に表示されます。リスティング広告の設定は複雑で、高度な専門知識が必要とされるため、自社で行うのは容易ではありません。

​リスティング広告はSEO対策やMEO対策とは違い広告予算をかけられれば、広告運用をスタートしたその日から成果(コンバージョン)がだせる手法として即効性を求めるには非常に有効です。

※正確には「リスティング広告=検索連動型広告とディスプレイ広告」の2種類ありますが、本記事では一般的に多い解釈である「リスティング広告=検索連動型広告」として記載しております。

これからリスティング広告を自分で始めようと考えている方は以下の記事も参考にしてください。

ディスプレイ広告からの集客

ディスプレイ広告とは、バナー広告とも呼ばれGoogleやYahoo!の検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに関連した画像、動画、テキストの広告がクリックされると費用が発生する広告のことです。

リスティング広告と似ていますが、以下のような違いがあります。

❶リスティング広告はユーザーが自分で検索したキーワードに連動させるため、すでにニーズが顕在化しているユーザーがターゲットとなります。一方ディスプレイ広告はユーザーの閲覧ページに表示されるため、潜在層をターゲットにした広告となります。

❷リスティング広告は「検索結果画面」に表示されますが、ディスプレイ広告は特定の表示を許可している「メディアの広告枠」に表示されます。特定のメディアとは、GoogleやYahoo!が提携している配信パートナー(YouTubeやYahoo!ニュースなど)のことです。

❸リスティング広告はテキストでの広告配信だけですが、ディスプレイ広告はテキスト以外に画像によるバナー広告や動画広告を配信することができます。

ディスプレイ広告は2種類あります。詳しくは以下の公式情報を参照してください。

SNSからの集客

日本では今や多くの人がFacebook、Instagram、Twitter、LINEといった何らかのSNSを利用しています。若い世代になるほど、情報収集や情報発信の手段としてSNSを利用する傾向が強くなりますので、SNSで情報発信することで、新規客の開拓やコアなファンを増やすことができます。

基本的にどのSNSもアカウントを開設するだけで無料で利用できますが、SNS投稿に時間をかけられない人や投稿するのが苦手な人は、有料のSNS広告を利用して集客を増やすこともできます。

検索結果の表示順位について

上図はGoogleでの検索結果画面での検索サイトからの集客、Googleマップからの集客、リスティング広告の3種類の表示順位です。リスティング広告が有料掲載である分、最上位で優位なポジションにあります。

リスティング広告の掲載数が増えれば増えるほど、無料掲載のGoogleマップやオーガニック検索は下に追いやられてしまいます。

表示順位の優位性だけを考えれば、事業として運営しているビジネスサイトはリスティング広告の掲載も検討する必要があると言えます。

無料集客と有料集客のメリット・デメリット

これまで解説した通り、Web集客には有料の集客と無料でできる集客の2つがあります。

検索サイトのオーガニック検索(自然検索)に表示されたページをユーザーがクリックしても費用は発生しません。ではオーガニック検索のデメリットは何でしょうか?

それはオーガニック検索は検索エンジンのアルゴリズムによって順位が決められるため、表示される内容や表示対象の検索キーワードをコントロールすることは非常に難しいです。

順位を上げるには、適切なSEO対策を行うことでGoogleに評価され、ユーザーの役に立つ優良コンテンツを作る必要がありますが、多くの時間や労力がかかります。

それに対し、リスティング広告やディスプレイ広告の有料広告はすぐに広告を開始でき変更も自由です。スピードを重視して成果を求めるのであれば有料広告が向いています。

では有料広告のデメリットとは?ひとつは年々、キーワードの入札単価が高騰して費用対効果が悪くなってきていること。それともう一つは、いかに長期に継続していても広告をストップした途端に集客が無くなることです。

中長期的に考えれば、SEO対策やMEO対策をしてお金をかけずにできるオーガニック検索からの集客に強いホームページに育てる必要があります。

店舗ビジネスの集客には

店舗ビジネスを行っている方は、MEO対策を行い無料でできるGoogleマップからの集客を増やすのは大変有効な方法です。Googleの検索結果画面では、オーガニック検索表示よりも上に表示されます。

Google検索で、Googleマップが表示されるのは「業種名+地域名」、事例では「ラーメン+関内」のように場所や地域に関するキーワードで検索をした時しかGoogleマップは表示されない仕様となっています。一般的に1店舗での商圏が狭い、店舗ビジネスにとっては、近くで探している人に来店してもらえるチャンスなのです。

費用対効果を考えて選択する

事業として運営しているWebサイトであれば当然、費用対効果を気にしなければいけません。集客数や売上を増やすことだけを考えれば、リスティング広告などの有料広告で確実に増加しますが、利益を増やすという点ではどうでしょうか?

費用対効果が高いのは間違いなくSEO対策をしてオーガニック検索からの集客を増やすことです
予算が少ないうちはSEO対策に重点を置いて集客をして、事業の成長やタイミングを見て有料広告をするということになります。

スピードを考えれば有料広告、利益を重視するならSEO対策という考えになります。

でももしあなたが以下のような状況の時は有料広告を考える必要があります。

  • スタートアップから早く売上を上げたい
  • SEOでの上位表示が難しい業種(金融、健康食品など)
  • 強い競合が多くSEO対策をしても順位が上がらない
  • 緊急性の高いビジネス(水道修理、データ復旧、iPhone修理など)

iPhone修理店の実例紹介

弊社が運営しているiPhone修理店、iPhoneリペアサービスのWeb集客事例を紹介します。
iPhone修理ビジネスの特徴は以下の3点です。

  • 地域密着ビジネスである
  • 緊急性の高いビジネスである
  • 店舗数は多く競争が激しい

1:検索サイトからの集客を増やす

iPhoneを落として画面が壊れた人の多くは、GoogleやYahoo!で検索をして修理店を探します。その際のキーワードは、iPhone修理+地域名が最も多くなります。

このようにiPhone修理のような緊急性が高いビジネスでは、自分がいる場所に近い、修理のお店を探すということになります。

そこでお店としては、iPhone修理+地域名のキーワードをSEO対策して上位表示させる必要性があるわけですが、競合店が多い地域や検索ボリューム(※)の大きい地域で上位表示させることは難しくなります。

※検索ボリュームとは、月間の推定検索数のことで以下のような無料ツールで測定することができます。

以下はiPhoneリペアサービス関内店の、Google検索ボリュームと表示順位です。(2022年4月現在)

キーワード 検索ボリューム 順位
iPhone+横浜2,32015~18位
iPhone修理+関内3122位

関内キーワードは店舗の所在地であり、ボリュームが小さく競合も少ないため上位表示させることができました。対して横浜キーワードはボリュームは大きいため上位表示できれば集客も増えますが、SEO対策をしている競合店も多く、まだ上位表示させることができていません。

2:Googleマップからの集客を増やす

iPhone修理ビジネスは地域密着で緊急性が高いため、MEO対策を行いGoogleマップからの集客を増やすのは大変有効な方法です。場所や地域に関するキーワードで検索をした時だけGoogleマップが表示され、上位3件までは検索結果画面に表示されます。

上図は、Google検索で「iPhone修理+横浜」キーワードで検索した時の表示です。オーガニック検索では15~18位でしたが、Googleマップでは1位表示されています。

ただし、この順位は検索しているデバイス(パソコン、スマホなど)の位置情報にも関係しますので、同じキーワードでも、他の地域から検索した場合は、順位が変動することもあります。

3:リスティング広告について

2018年10月のGoogleのポリシー変更に伴い、iPhone修理店でのGoogle広告ができなくなりました。元々、修理ビジネスは緊急性が高いためリスティング広告との相性は良く、その中でもiPhone修理(スマホ修理)は壊れたらすぐに直したい人が多く、リスティング広告は多くのお店が採用していました。

iPhoneリペアサービスではポリシー変更後にYahoo!広告に移行しましたが費用対効果が悪く、リスティング広告は中止してSEO対策とMEO対策中心になりました。
以下の記事に詳しく説明しておりますので合わせてお読みください。

まとめ

  • 検索サイトからの集客(SEO対策)
  • Googleマップからの集客(MEO対策)
  • リスティング広告からの集客
  • ディスプレイ広告からの集客
  • SNSからの集客

今回の記事では代表的なWeb集客として5種類の方法を解説しました。中でも一番よく使われるSEO対策、MEO対策、リスティング広告はメリット・デメリットや選択方法なども事例も交え紹介させていただきました。

筆者の個人的な主観でWeb集客方法の選び方をまとめましたので参考にしてください。

  • スタートアップ企業は、最初はリスティング広告で売上を上げながら並行してSEO対策も行う
  • 店舗ビジネスなら絶対、MEO対策をしてGoogleマップの上位表示、できれば3位以内を目指す。
  • 緊急性が高いビジネスで予算があるなら、リスティング広告を行う。
  • SEO対策をしっかり行い、中長期的には上位表示を目指しましょう。
  • SNSの立ち上げは、SEO対策、MEO対策、有料広告がしっかりできてからでいいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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