【リスティング広告】地域密着ビジネスのキーワードの選び方で重要なポイントとは?

リスティング広告

地域密着ビジネスをやられていて、今現在リスティング広告を使っている方、これから始める方がキーワードの選び方を知りたくてこのページに来られたと思います。

ではなぜそれらを知りたいのかを考えてください。理由は色々あるかもしれませんが、共通するのは「問い合わせや売上を増やしたい」からではないでしょうか?

今回は弊社で運営するiPhone修理店の事例も紹介しております。この記事をお読み頂くことで、問い合わせや売上を増やすための広告の知識がひとつ得られると思います。

リスティング広告とは

既にご存知の方も多いと思いますが、リスティング広告とは検索連動型広告(検索広告)やPPC(Pay Per Click)とも呼ばれ、簡単に言えば検索サイトで検索すると一番上に表示されるもので、表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーがクリックすると課金される仕組みです。そのためクリック課金型広告とも言われます。

かかった広告費をクリック回数で割った、1クリックあたりのコストをCPC(Cost Per Click)と言います。CPCは低ければ低いほど広告の費用対効果が高いとみなされます。

そのため広告主の一つの目標として、限られた予算の中で、CPCを低くして、少しでも多くの集客をすることが重要です。

ただ、ここまではあなたのWEBサイトにユーザーを引き込むまでに過ぎません。せっかく多くの集客をしても最終的に問合せや売上が増えなければ意味がありませんね?この問合せや売上のことをコンバージョン(CV)といいます。

コンバージョンはリンク先の「WEBサイトの内容」が大きく影響しますので、それについては別の記事で説明させていただき、今回の記事は、地域密着ビジネスで、いかにCPCを下げて集客を増やせるかをテーマにしております。

まず最初に、地域密着ビジネスのキーワードを選定する前に行う重要ポイントを二つ説明します。

Google広告を利用する

リスティング広告にはGoogle広告とYahoo!広告がありますが、地域密着ビジネスにはなぜGoogle広告を利用した方が良いのか?理由は以下の通りです。

業種や規模にもよりますが一般的に地域密着ビジネスは商圏が狭いため、広告の配信エリアを細かく絞る必要があります。

Yahoo!広告は東京都を除き、市単位でしか配信エリアを設定できませんが、Google広告は市単位以外に、半径1キロから設定できます。(ホテル広告は市単位のみ)

このように配信エリアを細かく設定できることが、Google広告を利用する理由です。

配信エリアを細かく絞る

Google広告での配信エリアの設定(絞り方)は以下の3種類から選ぶことができます。

1:所在地やインタレスト(推奨)
ターゲット地域にいるユーザー+ターゲット地域をよく訪れるユーザー+ターゲット地域に関心を示したユーザー
2:所在地
ターゲット地域にいるユーザー+ターゲット地域をよく訪れるユーザー
3:検索インタレスト
ターゲット地域を検索しているユーザー

どれがいいかは一概に言えませんが、推奨の1はユーザーがそこにいるか、いなくてもその場所に関心があるということなので一般的にはこれを選択することが多いと思います。

配信エリアを絞り込む理由は、エリア外のユーザーからのクリックを防ぐためでもありますが、もっと重要なことは次の「エリア名を入れないキーワード」を選ぶことができるからです。

エリア名を入れないキーワードを選ぶ

なぜエリア名を入れないキーワードを選ぶのかその理由は、ずばりクリック単価とCPCが安くなるからです。

多くの店舗ビジネスでは、リスティング広告のキーワードにエリア名を組み合わせます。
例えば、「美容院+横浜」や「印刷+横浜」など業種+エリア名です。

クリック単価はオークション方式で決まるため、競合が多いほど単価が上昇しますがこのエリア名が入ったキーワードは一般的に高単価になります。

そこで、事前に配信エリアを細かく絞り込んでおけば、クリック単価が高いエリア名を入れないキーワードを選定することができます。

例えば「美容院+白髪染」や「印刷+チラシ+安い」などのキーワードを選定して単価を下げることができます。クリック単価が下がれば同じ予算でもその分多くのクリックをしてもらうことができ、結果としてCPCを下げることができます。

iPhone修理店はGoogle広告がNG

2018年10月のGoogleのポリシー変更に伴い、iPhone修理店でのGoogle広告ができなくなりました。
※iPhone修理以外にもパソコン修理や以下に該当するサービスは全て禁止になりました。

※コンシューマー向けハードウェアやソフトウェアの商品とサービスに対するテクニカル サポートを第三者プロバイダが宣伝することを禁止いたします。
参考記事:その他の制限付きビジネスに関するポリシーの更新(2018年10月)

元々、修理ビジネスは緊急性が高いためリスティング広告との相性は良く、その中でもiPhone修理(スマホ修理)は壊れたらすぐに直したい人が多く、リスティング広告は多くのお店が採用していました。

弊社が横浜市で運営しているiPhoneリペアサービスでもポリシー変更による影響は大きく、その辺りは以下の記事に詳しく紹介しています。

Google広告ができなくなって以降、やむなくYahoo!広告に切り替えましたが問題になったのはやはり配信エリアです。

それまでGoogle広告で「店舗を中心にした半径〇キロ」と「距離は離れているが修理店がないエリア」を設定していました。そのうえで安いキーワードを使うことでCPCを下げられコンバージョン数も増やすことができていました。

それがYahoo!広告に移行したことで状況は大きく悪化しました。既に書きました通り、Yahoo!広告の配信エリアは市単位「横浜市全域」にしかできないことが原因なのです。

iPhone修理店はどこのエリアでも店舗が多く、横浜市にもたくさんの競合店があります。iPhone修理店の商圏は狭く、せいぜい2~3キロですので横浜市全域に広告配信されることで、ターゲット以外の無駄なクリックが増えてしまい、以前に比べて来客数(コンバージョン数)が伸びなくなりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?整理すれば、地域密着ビジネスのキーワードの選び方は、
最初に、
・Google広告を利用する
・配信エリアを細かく絞る
その後で、
・エリア名を入れないキーワードを選ぶ
このようになります。

お分かりいただいたと思いますが、Google広告で配信エリアを細かく絞ることで単価の安いキーワードを選定して、ターゲットユーザー以外のクリックを減らしてCPCを下げることができます。

リスティング広告関連の記事では、ツールのテクニカルな設定の仕方を説明する方も多いので、一歩踏み込んだ説明をさせていただきました。

最後にリスティング広告は難しそうだからと、広告運用の全てを代理店任せにせず、テクニカルな設定は代理店に任せ、ビジネスの問題であるキーワードの選定や広告文の作成は、業界に詳しいご自身でやることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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