キーワード出現率は気にするべき?SEO対策に必要な思考とは
「キーワード出現率の適正なパーセンテージはどれくらいですか?」とか「キーワード出現率は気にする必要はないでしょうか?」といったような質問を頂くことがあります。
確かに、キーワード出現率について調べても本当に様々な見解が述べられていますから、どれが正しいのかよく分からないという方が多いのもうなずけます。
実のところ、キーワード出現率は気にするべきであり、気にしなくても良いというのが答えになってきています。とても理解に苦しむ返答だと思いますが、しっかりSEO対策について理解すれば納得できる返答だと思われるはずです。
そこで今回の記事では、今までSEO対策に携わった経験から、キーワード出現率についてはこれが正解なのではないかという、私なりの結論をお話していきますね。
目次
キーワード出現率とは?
キーワード出現率とは、文字通り記事内にキーワードがどんな割合で出てきているのかを表すものです。全体の文字数の中で、特定のキーワードが何文字出てきているかという事です。
もちろん、いちいち手動で調べるのは不可能ですから、ツールを使って調べていくことになります。一例として、次のようなツールがあります。
簡単にファンキーレイティングの使い方もご説明しておきますね。
ファンキーレイティングの使い方
お手持ちのサイトや、調べたいサイトのURLをコピーしておき、ファンキーレイティングのページに移動しましょう。
そして、以下のようにURL入力欄に貼り付け、「Altを含む」「Titleを含む」にチェックを入れ、チェックボタンをクリックします。
そうするとページが変わり、少し下にスクロールすると以下のような結果が表示されています。この結果が、URLをコピーしたページのキーワード出現率となります!
キーワード出現率の適正な数値とは
キーワード出現率に関して調べてみると、4%~7%が良いとか、8%を超えるとペナルティになる可能性があるというのが、大体の一致した見解になっていると思います。
これには概ね賛成で、記事内に上位表示を目的とするキーワードが4%~7%あるのが適正だと考えます。
ですが、原則的な考えを知らずに数値だけを合わせようとしてしまうと、SEO対策として逆効果になってしまうかもしれません。
記事を書いていて、自然に上記の比率になっていればそれが一番ですが、もしもそうでない場合、どのように修正していくことができるでしょうか。
大まかに分けて、キーワードを追加するべき時、キーワードを増やさなくてよい時、キーワードを減らすべき時について説明していきます。
キーワードを追加するべき時
まずキーワードを追加するべき時から考えていきましょう。これには幾つかありますが、それが以下のポイントです。
- キーワードが明らかに少ない
- タイトル、H1、H2タグにキーワードが入っていない
- 代名詞、連体詞が多い
キーワードが明らかに少ない
先ほどのファンキーレイティングで調査してみて、目的のキーワードが明らかに少ない場合や、他のキーワードのパーセンテージが圧倒的に高い場合などには、全体を見直してみキーワードを追加していくことが必要です。
Googleのクローラーの品質が高くなってきているとは言え、まだHTML構文を読んで機械的に判断しているに過ぎません。そうなると、積極的に使われているキーワードが主な話題として伝わるのも当然です。
目的とするキーワードの出現回数があまりに低い場合には、入れ込める場所に積極的に追記していきましょう。
タイトル、H1、H2タグにキーワードが入っていない
SEO対策の基本的な考えとして、SEO対策したいキーワードはタイトルH1、H2タグ内に入っているべきです。書いた記事の見出しを読み返して、キーワードが入っていないようであれば、見出しをリライトしてみましょう。
Hタグに関して理解を深めたい方は、こちらの記事もお勧めです。
代名詞、連体詞が多い
「これ・それ・あれ・どれ」などの代名詞や、「この・その・あの・どの」などの連体詞は、記事を書く際に使ってしまいがちかもしれません。
これはSEO対策として考えると、とてももったいないと言えます。代名詞や連体詞の代わりにキーワードを入れることができるからです。
これはキーワード出現率に限った話ではなく、例えばブログ名を広めていきたい場合に、「本ブログ」とか「このサイト」と言った書き方をするのはもったいないので、きちんとブログ名を表記するようにしましょう。
キーワードを増やさなくてよい時
次に考えるのが、キーワードを無理に増やす必要がない場合です。キーワード出現率が低いとしても、以下のようなケースには増やす必要はありません。
- 不自然な言葉でしか増やせない
- 共起語の出現率も高い
- すでに出現率がトップ
不自然な言葉でしか増やせない
キーワードを限界まで増やして、これ以上増やすと不自然な文体になってしまうという場合には、それ以上増やす必要はありません。
GoogleクローラーはHTML構文でしか判断していないと書きましたが、それでも文章の正確性などはある程度判断しています。
無理やりキーワードを増やそうとしていると判断されれば、ペナルティを受けてしまう可能性もあります。キーワードを増やすのは、あくまでも普通の文章で増やせる範囲にとどめておきましょう。
共起語の出現率も高い
共起語とは、目的のキーワードと一緒に使われることが多い、関連性の高いキーワードのことを指します。どんなキーワードが共起語になるのかは、やはりツールによって調べることができます。
それが以下の共起語検索ツールです。
共起語検索ツール
共起語に当てはまるキーワードの出現率がすでに高い場合、あるいは目的のキーワードと共起語の出現率が合わせて4%~7%になる場合、増やしたりせずにそのままでいる方が良いでしょう。
すでに出現率がトップ
キーワード出現率を調べて、すでに目的のキーワードがトップにいる場合には増やす必要がないかもしれません。トップにあるキーワードが、その記事内で主な内容を表すキーワードとして扱われるからです。
SEO対策の比重として、以前よりもキーワード出現率の調整は不要になってきているのは事実です。
ですから、パーセンテージだけを見るのではなく、他キーワードと比べて、それより多かったらOK程度の調整で問題ありません。
キーワードを減らすべき時
最後にキーワードを減らすべき時について考えていきましょう。目的のキーワードだけでなく、他キーワードを減らすという意味でも説明していきます。
- キーワードが明らかに多い
- 一画面に目的キーワードが多く表示されている
- 他キーワードの調整
キーワードが明らかに多い
キーワード出現率を確認して、明らかに多い場合はキーワードを減らして調整することが必要です。目安としては8%以上であれば、削除していった方が良いでしょう。
上で、代名詞、連体詞はキーワードに置き換えることを提案しましたが、それとは逆でキーワードを代名詞、連体詞に変更することができます。
また、キーワードを共起語に変更することも有効です。この場合、その共起語の出現率が上がりすぎないように気を付ける必要があります。
一画面に目的キーワードを多く表示されている
SEO対策的には、画面をスクロールしていったときに、どの画面にも適度にキーワードが散らばっていることが理想です。
そのため、スクロールしていった時に、ある画面にはキーワードが多く表示されているものの、そこから下がると全くキーワードが画面にないという場合には調整が必要です。
偏ってキーワードが集合していたりすると、行き過ぎたキーワード対策と見なされることもありますから、キーワード出現率のムラを無くすよう、多いところは削り、足りないところは増やしてください。
これに関してはツールを使っての作業ではありませんので、目視やページを見た感覚で調整する必要があります。
この調整により、全体のキーワード出現率が少なくなることがありますが、以下のGoogleの発言からも、調整した方がSEO対策にプラスになることがわかると思います。
ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザー エクスペリエンスが低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。
引用:https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/irrelevant-keywords?hl=ja&visit_id=637896686187538086-1602326094&rd=1
他キーワードの調整
目的のキーワードよりも、圧倒的に他のキーワードの出現率が高い場合には、目的のキーワードを増やすよりも、他キーワードを削除する方向で調整していった方が早いケースも多いです。
出現率とは、あくまでも比率ですから、全体のバランスを見ながら調整していってください。
まとめ:キーワード出現率は適当に気を配ってください
現在、上位表示できているページのキーワード出現率を調べても、4%~7%という数字よりはるかに低く、全く対策していないというケースも多く見受けられます。
それだけ上位表示にポイントは細分化されてきているということで、他の要素でSEOに強くなっているという事でしょう。
とはいえ、上位表示は相対評価で決まってきます。他のサイトより少しでもポイントを上げられるならば、キーワード出現率にも気を配る意味はあります。
キーワード出現率を数字として追うのではなく、他キーワードより多いか少ないかの参考にしたり、全体のバランスという意味合いで使っていくならば、SEO対策の役に立つ調整ができると思います。
キーワード出現率という数字は気にするべきであり、気にしなくても良いわけです。あなたの記事も、参考程度にキーワード出現率を調査なさることをお勧めいたします。
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